2025/9/6-7 滝谷ドーム中央稜

台風一過の週末、I井さんとAで滝谷ドーム中央稜へ行ってきた。

初日、増便の始発のバスに乗り込み、テン泊装備と、クライミング装備を背負い、息も絶え絶え宿泊地の北穂のテン場へ。

絶景のテン場

山荘でコーヒータイムを挟み、明日の取り付きの偵察に向かう。しかし、高山病で頭痛がする為、私Aは途中で引き返し、あとはI井さんに託した。2人とも、あまり食欲がない中、夕飯を流し込み、20時に就寝。明日は問題なく、取り付きに辿り着けるだろうか…と考え始めた途端に眠りに落ちた。

翌日が満月

翌日3:30起床。風が強く、ガスっており、視界不良。午前中は晴れの予報の為、日が出れば少しは改善するだろうと予測を立て、4:45出発。一般道との分岐に着いた頃には明るくなり、ヘッデンをしまう。

目印のケルン

前日、I井さんが下見してくれたケルンの向こう側をクライムダウンする。その後、明瞭な踏み跡が上に続いており、ん???と思いながら上がっていくと、ピナクルに捨て縄がかかっている。間違いに気付き、軌道修正しようとしていたその時、精悍なクライマーが後ろからやってきて、もう少し下ですよ。と教えてくれた。聞けば、その方も昨日、中央稜を登る際、迷ってここを登ってきてしまい、その時忘れたガチャを回収しに来たのだとか。救世主が現れた為、5分程のロスで、正規ルートへ復帰。感謝です!

懸垂ポイント

その後すぐに懸垂ポイントを発見。順調に進み、中央稜の取り付きに到着した。

1P目-威圧感ある大きな壁

1P目 I井さん リード。上部は、狭いチムニーを通るか、外を通るか迷っていましたが、外を通ることに。荷物はフォローが背負って登る為、外を登ってくれて良かった!この後、後続のガイドパーティーに先を譲ることに。このガイドさんが中央稜のリボルトをしてくれたそうな。

2P目-スラブを上がってくる

2P目 Aリード。垂直のカンテからスラブへ。スラブはフリクションが効き、リングボルトもある為、難なくクリア。

3P目-歩きパート

3P目 I井さんリード。歩きパートだが、初見の為、念の為ロープを出す。4P目の取り付きが分かりにくい。と聞いていたので、ガイドパーティーをカンニングする(笑)

4P目-残置カム3つあり!

4P目。Aリード。フェースを左に行ったり、右に行ったりしながら、凹角に入り、最後はチョックストーンを抱えてパワフルムーブで乗っ越す。

5P目-ついに最終ピッチ

5P目。I井さんリード。階段状をぐんぐん登った後は、右のハーケン連打のスラブか、ジャミングの直登か選択。スラブは立っていて怖そう…I井さんはクラックを選択。ハンドジャムを2手3手決めた後、左カンテに手がかかり、9:40終了点へ。

トラブルなく、無事にトップアウトでき、余韻に浸りたい所だが、そうも言っていられず、テント撤収し、17:30の最終バス目指して、黙々と下山。冷たい秋風に助けられた。