ひどく暑すぎる夏。この世界に残されている涼を探しに、会のメンバー7名で釜ノ沢東俣へ。メンバー:K緑、S井、U島、I井、A井、K森、S原

ちょうど5年前の8月1日、会山行でこの沢を訪れた際に私が山の神付近の河原でコケて右手首を骨折し早々に敗退となったという経緯があり、今回は5年ぶり満を持して再挑戦となる私S原。
1日目
朝6時過ぎ西沢渓谷入口を出発。吊り橋を渡り沢へくだり準備して入渓。

すぐに始まるゴルジュ帯。

厳しそうなところは、先鋭部隊が先陣を切って進みお助けロープやスリングを出してくれたり、直接引きずり上げてくれたりしてどうにか前に進める私。

前回は巻きまくってあっという間に着いたホラの貝入口に、今回は3時間近くかけて到着する。

ホラの貝入口
ホラノ貝は大巻きします。
本日のホラの貝は水量少なめで入口はおとなしそうに見える。それでも巻道の上から深いゴルジュを覗くと、その迫力に自然の畏怖を感じる。
今日の水温は冷たすぎずで丁度良い加減。プールや滑り台を見つけては、泳いだり滑ったりして、みなそれぞれのやり方でありつけた涼を思う存分堪能する。


だんだんとナメゾーン。滑らないように注意して、時々滑って落ちたりしながらナメを楽しむ。
東西のナメ滝を過ぎてやっと辿り着く千畳のナメ。

秘湯でトド寝ならぬ秘境のナメトド寝
両門の滝に15時前にようやく到着。左右の大きな滝はど迫力。

両門の滝
少し休憩して右の巻道を行く。さらに薬研の滝を越え、標高1700mm付近の幕営適地を目指し高度を上げていく。かなりしんどい。
16時過ぎにようやっと見つけた右岸側にある台地にて幕営。

食担のK森さんが用意してくれた麻婆春雨&自家栽培ゴーヤ塩もみと、S井さん監修で荷揚げし炊き上げた白米のコラボレーションが美味すぎた。
2日目
昨晩は盛大な宴が10時ごろ終わり、終わりと同時に雨が降り出した。雨は起床する4時前ぐらいまで降っていたように思う。
天気は快晴。K森さんが用意してくれたシーチキン梅しそ茶漬けが美味すぎる。
テン場を撤収して6時過ぎごろ出発。まだまだ続く滝。

大滝は弱点を探し左脇を登る。手も足もしっかりあるが苔だらけで滑りやすい。それでもフェルトの沢靴はフリクションがよく効く。ラバーソール勢はかなり滑るようで、失敗したーと漏らしていた。

果てしなく続く感じがする最後の30mのナメ滝をそろそろうんざりしながら前進すると、沢の幅も徐々に狭くなりが不安定なガレ場になっていく。ようやくポンプ小屋が見えてきて、手前で小休止して水汲み。飲んでみると硬度の高い味がする。この沢に魚が居ないのはこの水のせいなのかもねとA井さん。なるほど。

ポンプ小屋からはきれいな登山道を歩き10分ほどで甲武信小屋に到着。
S井さん、I井さん、K森さんのお3人はさらに甲武信岳山頂を踏みに行くということで、その他のメンバーは小屋の前で休憩して待つ。

コースタイムだと頂上まで40分くらいのところなのでゆっくり休憩できるわぁと思っていたのに、30分もかけずに戻ってくるんだもの。。。元気すぎる。
下山開始。
まずは登山道を登り木戝山の山頂を抜ける。この登りが急でなかなかキツイ。
山頂を少し過ぎ分岐を右に入り西沢渓谷方面へ降りはじめる。2時間ほど下ると徳ちゃん新道への分岐に。徳ちゃん新道はなかなかの急傾斜ではあるが明るく明瞭な尾根で不安なく進めた。
3時間半ほどで入口の駐車場へ無事帰還し温泉へGO!。車で20分ほどの鼓川温泉「花かげの湯」さんへ。
全身を纏っている汗と沢水と焚き火臭を洗い流し、渓谷での二日間は一夜の夢の如し。中央道小仏トンネルの渋滞を抜けて、また現実の世界へおとなしく戻っていくのでした。
最後に。
前回ケガをした時に、自分には向いていない、もうバリエーションは辞めた方がいいのかも知れないと本気で考えたけど、結局辞めずに続けている。これからも続けていれば少しずつでも前に進んで、まだ見たことのない景色に出会えるかもしれないし、冒険はやっぱり楽しい。