沢登りを始めてから30数年、いつかは行きたいと思っていた沢に行くことができた。
昨年も計画しては、父の入院のため具体化しないなど、思い通りにならないことが多かった。今回は、東北が前線による大雨、台風が関東地方に接近しており天気が心配されたが、天気予報では魚野川周辺は雨の影響が比較的少なそうだったため、Yさん(元会員)、Sさん、私の3人で野反湖に向かった。
8月13日
野反湖からは私たちに先行パーティ。聞くところによると昨日は6パーティ入っているという。東北の沢に行けない人たちの一部が魚野川周辺に回ってきているのではないかという話も聞く。また切明から渋沢ダムへのルートは通行禁止になっているという。
地蔵峠まで登り、北沢を横切り、笹薮の登山道を延々トラバースすると、野反湖が見え、それだけでうれしくなる。

急坂を下ると渋沢ダムに着く。


台風が接近する本日夜の雨と増水が心配なため、しばし協議。今のところ川は平水。天気予報通りならば明日には天気が回復するので、本日はゴルジュ帯まで入らずに千沢出合までで泊まり、釣りをして過ごすことになる。
大型は出なかったが3人とも釣果あり、刺身、
塩焼きなどにして魚野川のイワナをいただく。


8月14日
夜雨が降り、撤退が頭をかすめたが、起きてみると水は増えていない。青空ものぞいており、前進を選択。

朝釣ったイワナを茶漬けにしてスタート。

桂のカマチからゴルジュがはじまる。

Yさんの的確なルートファインディングで順調に進む。


2時間かからずに高沢出合まで到着。
目の前には最初の滝、大ゼンが川幅いっぱいに広がる


しばらく穏やかな河原歩きになり、ナマリ岩が見えると黒沢出合到着。
時間が早いので、ここでしばらく釣りタイム。先行者がいるので本流を避け、黒沢最初の小さな淵で竿を振ると、第1投目の毛ばりに魚影が右前方から近づいてきた。アワセると強烈な引きで竿がしなる。ばらさないように慎重に抜き上げると黄金色に輝く美しいイワナだった。

これは尺かと思ったが、残念ながら29センチ。それでも大満足。
この先は魚野川最大の見せ場、滝が連続する。

カギトリゼンは左壁から細かいスタンスを拾って登る。





エメラルドグリーンの沢が美しい。
連瀑帯が終わると、今日の幕場探し。奥ゼン沢からコゼン沢の間の本流に泊まるか、3日目に使うコゼン沢に入ってから泊まるかの選択だったが、コゼン沢出合の滝ネジレセンが大変そうだったので、翌日を考えると滝を越えてから泊まることにする。ここはYさんリードでロープを出す。
滝上で幕場を探して、本日の行動は終了。タープ張り、薪を集め、私は釣りに。コゼン沢も魚影は多く、良型を一匹キープ。


薪が湿気ていて苦労したが、楽しい二日目の夜を過ごす。

15日
夜は雨が降ったが、朝には上がった。今日はロングルートになるので4時起き、6時発。

コゼン沢も最後まで滝が続き飽きさせないが、3日目の疲れた体には長く感じる。



たいしたヤブ漕ぎはなく、五三郎小屋に到着。

ここからは一般登山道だが、笹の刈払がされていなくて、歩きにくい道。
大高山までの登りもこたえる。
細かくアップダウンありながらの縦走。
カモシカ平は広い笹原

最後のピーク三壁山を下ると目の前には大きな野反湖が。

野反湖駐車場まで戻り、魚野川周回ルートが完成した。
メンバーに恵まれ、思いでに残る沢旅になりました。